目次
第1章 なぜ,建築プロデュースなのか
第1節 建築プロデュースの4つの要件
第2節 一歩踏み出す5つの基本原則
第2章 建築プロジェクトの担い手
第1節 開発して賃貸する建築プロジェクト
第2節 開発して分譲する建築プロジェクト
第3節 建築のライフサイクルと不動産業
第3章 建築のライフサイクルに関わる不動産の法と制度
第1節 不動産の所有と利用
第2節 不動産の登記と取引
第3節 不動産の価格と税金
第4節 不動産の経営と管理
第Ⅱ編 各 論
第4章 基本構想を作成する
第1節 基本構想をつくるプロセス
第2節 中小事務所ビルの外観が整わない理由
第3節 建築プロデュース:演習1(基本構想)
第5章 不動産の収益価格を評価する
第1節 不動産の価格を評価するプロセス
第2節 建物の一部分の価格を求める必要性
第3節 建築プロデュース:演習2(価格評価)
第6章 事業収支計画を作成する
第1節 事業収支計画をつくるプロセス
第2節 賃貸事業収支計画表を読み解く
第3節 建築プロデュース:演習3(収支計画)
第7章 不動産投資を分析する
第1節 投資分析のプロセス
第2節 DCF法を用いて投資分析する
第3節 建築プロデュース:演習4(投資分析)
第8章 権利変換計画を作成する
第1節 権利変換を計画する
第2節 建築プロジェクトに提供する土地価格
第3節 建築プロデュース:演習5(権利変換)
索引
付録 用語解説
内容説明
建築と不動産は密接につながっているのに,それぞれの専門家が独自に物件を取り扱っている。
本書は,建築・不動産がつながるためのテキストです。
総論は,複合的知識の基本となる部分を第1章~第3章でまとめました。
第1章では,建築プロデュースの要件をハードの知識(土地と建築)とソフトの知識(権利と価格)の4つの要件に整理し,その組合せの中から5つの基本原則を抽出して説明しています。
第2章では,建築プロジェクトの担い手を網羅しました。
第3章では,建築物と長期的でマクロに関わる場合に必要となる不動産の法と制度を概観しました。
各論は第4章~第7章で,建築プロデュースを進める手順に従って,基本構想の作成(第4章),価格評価(第5章),事業収支計画(第6章),投資分析(第7章)を説明しています。
第8章では,共同ビル事業を取り上げ,建築の造り方を工夫することによって,社会的に意味のある価値空間を実現する術を修得します。
本書は,つなぐ本です。建築の"まえ"と"あと"をつないでいます。
建築と不動産をつないでいます。
建築(もの)と法律(ひと)と経済(かね)をつないでいます。
本書はフローとストックをつなぐことを目指しています。